奥塩原新湯温泉共同浴場寺の湯/むじなの湯/中の湯に入ったよ
奥塩原新湯温泉共同浴場寺の湯/むじなの湯/中の湯に入ったよ
栃木県の塩原温泉郷、ネットで調べてもらうとわかると思うのですが、だだっぴろいですよね~。
温泉宿が集中してるとこが塩原温泉郷の中心でしょうけど、それ以外にもこの新湯温泉など小さな温泉郷が点在してて全部まとめて塩原温泉郷となってるから広範囲。
そこら中で源泉が違うから塩原温泉は色々な温泉に入りたくなっちゃう所の一つです。
個人的には塩原の数ある源泉の中でも奥塩原新湯温泉の湯が硫黄臭(硫化水素集)がする白濁湯で一番温泉って感じがして入浴してても気持ちがいいです。
しかも源泉かけ流しだから温泉そのものに浸かれて最高です。
さて、この奥塩原新湯温泉の共同浴場「寺の湯」「むじなの湯」「中の湯」の3箇所は上の地図を見てわかるように殆どお隣さん同士。(Googleマップより)
3箇所全部湯めぐりしても歩く距離は超短かったです。
「寺の湯」だけ混浴という特徴を除けばこの3つの共同浴場は浴室内の趣も湯船の大きさも殆ど同じだから空いてるトコや車から近いとこに行くといいかもです。
ただ若干の違いがあるので参考にしてください。
目次
・.寺の湯
・.むじなの湯
・.中の湯
・.3つの共同浴場に入浴した感想や口コミ
・.アセクス・駐車場
別ページ・新湯爆裂噴火口跡・新湯温泉神社
寺の湯
この寺の湯に来たのは12月23日でした。
最初は鬼怒川温泉で日帰り入浴の予定でしたが、どうせなら硫黄臭(硫化水素臭)のする白濁湯に浸かろうという事で寺の湯に行きました。
この時初めて奥塩原新湯温泉という場所に行ったのですが山の山の山の中で、近くにスキー場もあったので冬に行く場合はスタッドレスタイヤまどの装備がないと行けないとこでした。
鬼怒川方面からから雪の山道を走りに走り~スキー場の前も走りに走り~やっと到着!道路沿いにありました。
専用駐車場はないようで、道端に駐車しました。建物の後方から湯気が出てるの見えますでしょうか?
ちょっとわかりづらいかもしれませんが、こんな感じ。
噴煙上がる硫黄山(爆裂火口跡)の真下にあったんです。
道路から撮影するとこんな感じです。道のすぐ上に寺の湯があって、その上に公衆トイレがあって、その上に噴煙上がる山があります。
この景色を見たら入浴前にワクワクしてきました。
寺の湯入口から道路を見るとこんな感じです。
寺の湯の入口は一か所だけ~混浴だから男女関係ないんです。
入浴料はポストに、300円です。周辺の宿に宿泊してる人は無料のようです。
入ってすぐ正面に決まり事あります。守りましょうね。
混浴ですが共同浴場の一つなので手軽に入浴できる感じなんで行きたかったんです。
中に入ると、真ん中玄関で左右に脱衣所ありました。赤いカゴと青いカゴが左右にあったので、多分男女別かもしれませんが、写真のように仕切りはありませんから、右側で着替えていても左側はまる見えです。
左右の脱衣所に浴場へドアがありますが、混浴なので中に入ると同じ場所になります。
中に入りました。外は雪で寒いのですが、中は暖かったです。
硫黄の香りが凄くします。正確には硫黄は無臭なので硫化水素の香りでしたね。
お湯は硫黄成分で白濁の乳白色です。どうやら源泉自体は無色透明のようです。空気に触れると浴槽で化学変化するのでしょうか?
結果、乳白色になるようです。
ちなみに洗い場はありませんでした。水が出るホースしかないです。
また湯船が二つありますが、片方は熱くて私は入れませんでした。
おそらく45度前後でしょう。
元々この奥塩原新湯温泉は源泉の温度が高いと調べた時に書いてありました。
片方は丁度よい温度でした。多分42度前後。窓
は開閉できるし、その時は開いてたのでのぼせる事なく入浴できました。
多分片方が多少ぬるかったのは前の人がホースで水を入れてくれたからかも知れません。
上の写真の左側の鉄パイプからそれじれ源泉が注がれてます。硫黄のかけ流しは気持ちいいですね~
寺の湯は混浴ですので、女性でも入浴できますが、混んでたら脱衣に関しては視線が厳しいかな~と思います。
先ほど脱衣所側では左側と右側に仕切りないので目隠しできません。
浴場からも出入り口が左右ありますが、ガラスになっていてその先の着替えはまる見えになります。
今日はたまたま?誰もいな独占状態で入浴できましたが、こういう現場なので混んでたらまる見えという事は覚悟しましょう。
ここまで来た甲斐はあったなぁ~といいお湯に浸かれました。
気持ちいい温泉です。またいつか再度入りたいと思うほどいいお湯でした。
トイレによって帰ったんですが、階段が凍っていて降りる時怖かったです。
寺の湯という由来も碑もありましたが、雪に埋もれて一部読めませんでした。
寺の湯DATA
1.混浴
2.鍵のロッカーはない
3.洗い場はない
4.タオル持参必要~石鹸やドライヤーはない
5.入浴料:1人300円(新湯の旅館宿泊者は無料)
6.利用時間:7時~18時
7.定休日:不定休
8.泉質:単純酸性硫黄温泉(硫化水素型)湯温65.8度~pH2.8
9.効能:皮膚病、水虫、やけどなど
10.トイレは後ろにある別棟
むじなの湯
寺の湯と日塩もみじラインの道路を挟んで反対側にあるのがむじなの湯です。
下に続く階段が凍結していて滑って落下しそうなので、断念した時の写真です。
翌年の12月5日に行った時は道中チラホラ雪はあったもののこの通り階段は雪なし状態でした。
むじなの湯の建物前の階段には雪がウッスラと・・滑らないように降りました。
むじなの湯に由来がありました。
貉の湯(金泉湯)の由来「安政2年(1855年)5月15日今市地方に農業の開発指導に来ていた二宮金次郎が、庄屋の亀屋平兵衛宅に5月16日から6月3日まで中12日間滞在して、この貉の湯(金泉の湯)に入り病気療養を「して今市に帰り仕事に復帰されました」
二宮金次郎って小学校にあった本を読んでる子供の銅像の人っすね。あんな有名人がむじなの湯に浸かっていたなんて感激っす。
「新湯温泉の始まりは、白河天皇が堀川天皇に皇位を譲り法皇時代の康和2年(1100年)の頃と思われます。昔この辺一帯は居村と云われ、八郎ヶ原に居館を持っていた塩原八郎家忠も貉の湯に入り、元湯温泉を拠点として付近一帯を支配してました。その後、中世・近世と宇都宮城主に守護され、(元湯千軒)といわれた元湯温泉が、突然、万治2年(1659年)の会津田島大地震で裏山が地滑りを起こし源泉の湯口が塞がり、湯治場が一瞬の内に機能を失ってしまいました。その後、居残りの人々で再興を果たしたが、24年後の天和3年(1683年)9月朔日の日光大地震が発生、元湯温泉湯治場は、壊滅状態になり復興を断念する事になりました。」
なるへそ。
「最後まで復興に努力をした住民の忠左衛門、平左衛門、平右衛門、源左衛門、伊左衛門、市左衛門、新左衛門、勘左衛門、長左衛門たち9軒は、仕方なく再復興をあきらめ、元湯温泉湯治場の面影を少しでも残したい決意をもって、新湯温泉に移住を決めました。」
だからこの地は「新湯」という地名なんですね。
「その後、宇都宮藩主の庇護により充実した湯治場として保護され、宇都宮城下の大曽から福渡温泉までの大曽條(湯の道)を造り往来し、幾度となく殿様をはじめ、家臣や藩内の庄屋などが、巻狩りに訪れ、この貉の湯に入り体を癒しました」
なるへそ。なるへそ。むじなの湯に入りに来て歴史の勉強しちゃいました。
そもそも「むじな」って何?調べたら栃木県では狸の事を貉と言うそうで、その狸が傷を癒す為に浸かってていた事から「むじなの湯」と言うらしいです。
階段を最後まで下ってむじなの湯に到着しました。
寺の湯は混浴だから入口は一か所でしたが、むじなの湯は男女別だから男湯入口と女湯入口に分かれてました。
1人300円の入浴料はこのポストみたいな所に入れます。
寺の湯や中の湯は温泉が上から注がれるのですが、むじなの湯は、湯船の底から温泉が湧いてるんです。
入浴は1時間以内でお願いと書かれてました。
外観こそ今風ですが看板だじけは時代を感じました。
扉を開けて靴を脱いだらそこは脱衣所でした。
脱衣カゴもロッカーもありません・・棚のみでした。
あとあるのはこのイスだけでした。
脱衣所の横はすぐ浴室でサッシで仕切られてましたが、この日は先客さんが2名いて開けっ放しでした。
男湯の浴室はこんな感じでした。犬小屋みたいのがあるんだけど・・・何だか意味がわかりませんでした。
かけ湯して湯に浸かりました。湯船の大きさは大人3人が並んで足を延ばしたら、それでいっぱいいっぱいの広さかな。
大人2人、大人2が足を組んで愛向かい交互に浸かると窮屈と感じるサイズかも。
だから大きくはありませんでした。
湯船は小さかったけどいい湯でした~。
この凹みの部分の下は岩になっていてそこから温泉が湧いてるそうです。
先客さん2人が浸かっていたので、私はこの奥側に座りましたが、熱くはなかったです。
湯の白濁で見えませんが底付近にある岩(霊岩だそうです)より染み出る温泉をそのまま利用してる事からむじなの湯は、日本の共同浴場ベスト10に入った事もある名湯だそうです。
源泉からパイプで流してきてるお風呂が一般的ですが、このむじなの湯は自然湧出。湧いてる所に湯船を作ったんだから純度100%の温泉そのもの。こういう温泉風呂は珍しいですよね。
むじなの湯は温泉そのものが素晴らしい他に、湯船に浸かりながら脱衣所が見える事。
タオルだけ持ってくればいいのですが、それでもスマホなどの大事もの、貴重品も多少もってくると思います。
入浴しながら自分で脱衣所が監視できるので男湯は防犯上いい構造でした。
また天井部分は高く、湯船は小さいけど解放感ありました。
この天井部分は女湯との境はないので、ご夫婦で来られた先客さんは「もう出るよ~」「わかったよ~」など声を掛け合ってたから、男女カップルなどで来た時に同時にお風呂から出られますね。
という私も連れが女性だったので「もう出るぞ~」と声をかけてお風呂から上がりました。
連れが撮った女湯の脱衣所の様子です。入口がそこの位置だと男湯と違って湯船から脱衣棚は見えにくいかもですね。
女湯の様子です。
むじなの湯の入浴の注意書きが掲示されてました。「必読」と。
むじなの湯DATA
1.男女別浴場
2.鍵のロッカーはない
3.洗い場はない
4.タオル持参必要~石鹸やドライヤーはない
5.入浴料:1人300円
6.利用時間:7時~18時
7.定休日:月曜日・木曜日の午前9時頃~午後4時頃まで清掃
8.泉質:酸性含硫黄-アルミニウム-硫酸塩温泉(硫化水素型)湯温59.2度~pH2.4
9.効能:神経痛、リウマチ、筋肉痛、関節炎など
10.雪が多い時は階段が積もって行く事が困難な場合あり
11.トイレはないので寺の湯裏の公衆トイレ利用
中の湯
中の湯は湯荘白樺の前を温泉神社方向に向かう途中にありました。
この分岐から100mぐらい先だから歩いて行ってもすぐでした。
中の湯のほぼ正面から見た外観です。これぞ共同浴場って感じのサイズ感でした。
斜め横からの外観です。
早速中に~。中の湯も1人300円の入浴料をポストみたいなボックスに入れました。
入るとすぐ下駄箱がありました。
3人分ほどの脱衣カゴがありました。
温泉源泉標識が空白でした・・・・
脱衣所は狭かったです。また男湯の場合はむじなの湯同様に湯船から脱衣棚が見られる構造になってました。ただしサッシにガラスが曇ってなてければの話。
外観も小さかったからやはり浴室自体も狭かったです。湯船自体は4人入ったら窮屈を感じるサイズでした。
風呂上りに湯船脇で体を冷やせる部分は1人が足を伸ばして休憩したら、他に足場の余裕ないほど・・・・
小さいからか?また道路から離れて見えない位置にある為か?人がいない・・・・
浴室自体は狭いですが、天井は高いので解放感はありました。
むじなの湯同様に女湯との天井部分は境がないので、声をかけあう事も可能な構造でした~。
夫婦やカップルには「もう出るぞ~」「は~い」とお互い連絡できます。
狭いけど、一人だったからゆったりとlくつろぎながら入浴できました。
硫黄臭と白濁湯って温泉って感じがして気持ちよかったです。
中の湯DATA
1.男女別浴場
2.鍵のロッカーはない
3.洗い場はない
4.タオル持参必要~石鹸やドライヤーはない
5.入浴料:1人300円(新湯の旅館宿泊者は無料)
6.利用時間:7時~18時
7.定休日:不定休
8.泉質:単純酸性硫黄温泉(硫化水素型)湯温79.2度~pH2.6
9.効能:神経痛、リウマチ、筋肉痛、関節炎など
10.トイレはないので寺の湯裏の公衆トイレ利用
3つの共同浴湯に入浴した感想や口コミ
寺の湯・むじなの湯・中の湯、この3つの共同浴場はどこに入浴しても気持ちよかったです。
一番浴室自体が広かったのは混浴の寺の湯ですが、最近の混浴は温泉は二の次という変なワニがいたり、入ってきたりするのでカップルや夫婦で入浴するにはかなり根性がいるかと。
一番よかったのは「むじなの湯」ですかね。
私を含めて3人の初対面のおじさん通しで、塩原温泉はどこがいいとか色々話ながら浸かれたし、連れも女湯でおばちゃんと話しながら入浴してたし(天井が開いてるから声が聞こえる)、と短い時間でしたが楽しいひと時でした。むじなの湯は共同浴場ベスト10に入るぐらいだし、この奥塩原親油温泉の顔的な有名浴場だから人がいつ行ってもいる可能性があるかと。
人と接するのが苦手な人は中の湯ならいないかも?です。ただし人が来ると・・狭いから他人の圧迫感はかなち感じるとこかと。
寺の湯は日帰りで行ったのですが、むじなの湯と中の湯は前日に塩原温泉に泊まってから行きました。宿泊したホテルニュー塩原の風呂は温泉って感じしませんでしたが、白濁の新湯温泉はこれぞ温泉という感じがして最高でした。塩原温泉に泊まるなら新湯温泉に泊まったほうが温泉好きな私にはいい事がわかりました。
ただ硫黄の香り(硫化水素の香り)が後々尾を引くような感じです。
体に染み込みがいいのでしょうか?家に帰っても次の日の夜も匂いがついてる感じがしたので、いい高い服装で行くと匂いが洗ってもなかなかとれないかもですよ~。
アクセス・駐車場
寺の湯:栃木県那須塩原市湯本塩原28
中の湯:栃木県那須塩原市湯本塩原11
むじなの湯:正式住所不明ですが、上記に書いてる通り3湯とも歩いてすぐの距離。
3つの共同浴場がある奥塩原新湯温泉郷は西那須野塩原インターから約23キロ、約30分~45分の道のりですが、塩原温泉郷を過ぎたあたりから急な山道を走っていきます。
晩秋から冬~早春までは雪や凍結してる場合もある山道なのでその季節は冬用タイヤかチェーンの用意をしたほうがいいかも知れません。
塩原温泉郷からは意外と近く約7キロしかないのですが、ここからクネクネした山道になるので15分くらいはかかるかもです。
新湯温泉神社の駐車場は湯荘白樺の前の坂道を登って行って突き当りにあるような事が看板に書いてあるのですが・・
そこには湯荘白樺専用駐車場しか見当たらず・・見逃した?
私の場合はいつも寺の湯前の路肩に寄せて停めました。殆どの人がここみたいです。
私が日帰りで行った時は桐生から下道で約4時間、約134キロの道のりでした(汗)、さすがに帰りは高速・・・・
鬼怒川過ぎて途中有料道路は乗りました。雪のあるシーズンなので山道は雪が多かったのでゆっくり走ったので疲れました・・・・
塩原温泉のほうから新湯温泉に行く場合は有料道路を通りませんが、鬼怒川方面からは有料道路に乗りました。
コメント/口コミ