北温泉旅館で日帰り入浴した(混浴あり)
北温泉旅館で日帰り入浴した
北温泉旅館は那須街道を茶臼岳方向へ向かった先の山奥にある一軒宿、まさしく秘湯と言う名にふさわしい場所にある旅館。また、北温泉、北の湯は那須七湯(那須湯本温泉の鹿の湯、大丸温泉、弁天温泉、三斗小屋温泉、高雄温泉、八幡温泉)の1つでもある名湯となっている。
さて「北温泉」または「北温泉旅館」という名でピンとくる人は!どれくらいいるのかな?
では、天狗のお面が飾ってあるお風呂やプールのような大きな露天風呂を見れば、ピンと来る人も多くなったハズ、実は私も名前だけでは最初ピンとこなかった為に、一度すぐ近くまで来た事があったのに・・・後から天狗のお面があるお風呂がある温泉という事を知ってから再び奥那須へ、北温泉日帰り入浴をしに行きました。
ピンときた人にはもうおわかりだと思いますが、映画「テルマエロマエ」の中で上戸彩さん演じる真美の実家として映し出されてた旅館ですね。最近ではテレビ東京ドラマ「さすらい温泉遠藤憲一」で「第二湯北温泉~女流官能小説家のスランプ」というタイトル話でも放映されてました。そういう映像を通しても画になる温泉旅館と温泉風呂なんです。
目次
・日帰り入浴料金/営業時間/個室休憩料
・旅館までの遊歩道の様子
・温泉の様子と感想や口コミ
・泉質と適応症(効能)
・館内の様子と湯前神社
・パンフレット
・アクセスや駐車場
日帰り入浴料金/営業時間/個室休憩料
日帰り温泉料金:大人700円、4才~小学生まで400円、営業時間:8時~17時30分(最終受付16時30分)、定休日:不定休、駐車場:無料
個室休憩は10時~15時までの3時間で平日は1人大人2000円小学生1000円、土日祝は大人2500円小学生1200円
旅館までの遊歩道の様子
駒止の滝の観瀑台がある無料駐車場が北温泉旅館の駐車場でもあり、ここから約400m歩きます。
車両通行禁止の遊歩道、イメージ的には「駐車場」が山上、「北温泉旅館」が川の畔の麓宿という感じ。だから駐車場→北温泉旅館=下り坂、温泉の風呂に入った後は上り坂で駐車場へ戻るという感じ。
勾配は駐車場→緩やか→急坂(スロープと階段に分かれて再度合流)→緩やか→北温泉旅館、行きはず~と下り坂で楽チンでしたが、帰りはず~と上り坂となっていて、体力のない私は疲れたけど・・・・・
温泉の様子と感想や口コミ
山間にある一軒宿到着~
見る角度によっては積善館っぽい建物でした~古そう。どうやら江戸時代と明治、昭和に建てられた3つの建物がある旅館なんだそうです。
日帰り入浴料金は券売機で支払い、受付(フロント)の人がお風呂の場所などを説明してくれました。
館内はテルマエロマエやTVドラマの通り薄暗く、昔からある宿~という感じで現代の目から見たらアンティークな古民家って感じかな。
フロントのすぐ近くに100円玉が戻ってこないコインロッカーがあったので貴重品などをしまいました。
北温泉旅館の温泉大浴場は遊歩道から見えた「温泉プール(混浴)+湯屋に内風呂」と川岸の「男女別露天風呂」と「女湯内風呂」と「天狗の面がある内風呂(男湯8時30分~17時30分、それ以外の時間帯混浴)&打たせ湯」「家族風呂(宿泊者専用)」の5ヶ所ありました。それぞれ離れた場所にあるため1ケ所ごとに服を脱いで、他の大浴場に行きたい場合はまた服を着て移動という感じ。
お風呂を移動する際に館内を歩きますが、古き良き日本の雰囲気を満喫できました。
河原の湯【露天風呂】男湯、脱衣所はカゴと棚のみ。洗面台やアメニティはなし。
川岸に大人5人ぐらい足を伸ばしてもリラックスできるぐらいの大きさの露天風呂がありました。触ると若干熱いかなと感じる源泉とホースから流れてくる水で適温。ただ写真を見てもわかるくらい湯船の底には温泉藻がビッシリ。岩風呂だから足を踏み入れた途端ヌルヌルと滑って危険レベル。後から入ってきた人と「どれくらい掃除してないんですかね~」などと会話。北温泉汚いという口コミも見かけたりしますが、このヌルヌル度合いは実感。ただ源泉が注がれてくるかけ流し量はものすごく多かったからお湯は新鮮でキレイだったから、汚いとまでは思わなかった。個人的には座ってしまえば自然の野天風呂と思えば苦ではなかった。なお、洗い場などはなくあったのは湯舟のみ。お湯自体は無色透明、無臭でした。
湯舟の淵から見え滝は砂防ダム?の流れでしたが、川の音や鳥の声、天井もなかったから開放感は抜群でヌルヌル以外は気分よく入浴できました。
【露天風呂】女湯、一緒に行った友達が数枚撮ってきてくれました~脱衣所は男湯と同様に棚とカゴ、こっちはヌルヌルしてなかったそうです。また湯舟だけで洗い場はなかったそうです。
目隠しがされていて一部開放的な所からは滝と川の流れが見えて気持ち良かったとの事。
天狗の湯【男湯内風呂(男湯8時30分~17時30分、それ以外の時間帯混浴)】日帰り入浴の時間帯は男湯。館内通路を普通に歩いてても浴場の扉が見つからず・・・アレと思ってたら目の前のすだれがかかってた部分が脱衣所でした!わ~お、通路からまる見え。
体を洗える場所があったのは男湯ではココだけ、シャワーやボディソープやシャンプーやリンスなどはなかったが飲泉できるようにコップはあった。この湯は約1200年前に天狗が発見したと云われてるそうです。
脱衣所は男女兼用、女性用は間仕切りカーテンで仕切れるようになってましたが、日帰り入浴の営業時間帯は男湯だから、男女区別関係なし。
天狗の湯屋や脱衣所から外に出られるようになってました
天狗の内風呂の隣は打たせ湯(不動の湯)でした。石垣の方からもお湯がかなりの量流れてたんですが、この宿はそこらじゅうから温泉が湧いてるのだろうか?
打たせ湯の隣は宿泊者専用の貸切家族風呂
外の一番奥は神社?不動の湯があったからお不動様を祀ってるのかな?
目の湯【女湯内風呂】は横長の湯舟と反対側にもお湯が貯まってる所が。
女友達が云うにはシャワーや蛇口などがなかったから体洗ってお湯が貯まってる所から桶で体洗い流す感じだそうです。またボディソープやシャンプーやリンスなどのアメニティはなかったそうです。
女湯の脱衣所
温泉プールへはフロント前にある階段を降りてサンダルに履き替えて外へ
温泉プール脇にある湯屋の中に脱衣所がありました。なお湯屋の中は男女別。
脱衣所の隣に内風呂。脚を伸ばして入ったら2人ぐらいのサイズかな。女性用の脱衣所にも内風呂があったそうです。
湯屋の外に出ると温泉プール。すべり台からもお湯が流れていてプチウォータースライダーみたい。
屋根もないし、視界も開けてたから抜群の開放感!深さは80cmくらいあったから泳げます。温水プールでなく温泉プールだから湯温は普通の露天風呂並みの体感上41度前後だと思う。温泉藻があるから滑るようなお知らせが掲示されてましたが、ここではこの日ヌルヌルしなかったです。新緑に囲まれての温泉も気分良かったですが紅葉の中の温泉も良さそう!泊まりなら満天の星も見られそうな感じ。
かなりの量の源泉が常に流れていたからプールのような広さの湯舟でしたが6月上旬はヌルくなく丁度良い湯加減が楽しめました。
受付時温泉プールは混浴だから水着着用でと言われましたが、私以外男性は皆普通に裸、女友達はさすがに水着か湯浴み、バスタオル巻きじゃないと入れないよ~と。バスタオル巻きはOKなのか?NOなのか聞きませんでしたが、天狗の湯はバスタオル巻きNGのお知らせがあったから・・多分水着か湯浴みのような気が。女性は何かしら隠さなないとワニどころじゃなく、遊歩道からまる見えっす!
浮き輪でプカプカいいな~!浮き輪持ってきたのかな?と思ったらフロント横の階段の脇に浮き輪が用意されてました。有料レンタルかどうかわかりませんが・・・・
家族風呂を除いて男性が入れる全ての大浴場の温泉に入りましたが、どの浴槽にもかけ流されてるお湯の量が物凄く多く新鮮で、とても良かったです。これだけの量が常にお風呂に注がれてて古い湯はこぼれていくから贅沢な時間を過ごす事ができましたが、露天風呂のヌルヌルは滑りまくりの危険レベル、だったのが残念。24時間風呂だからいつ掃除してるんだろう?
またお風呂に行くまで館内が迷路みたいでわかりにくかったですが、通路を歩いていて昔の温泉情緒、湯治場の雰囲気も味わえてよかったです。
行く前はテルマエ・ロマエの聖地だから同じくロケ地である宝川温泉のようにイタリア人を中心としたヨーロッパ人が多くいそうと思ってましたが、西洋の外国人は見かけなかった。でも平日なのにそこそこ日本人と思われる方が日帰り温泉に来ててそれなりに賑わってましたよ。
北温泉旅館の口コミを
泉質と適応症(効能)
北温泉旅館の泉質は「単純温泉」ですが、浴場によって源泉や成分量が若干違うみたいなので、日帰り入浴して見かけた温泉分析書のみ掲載。
天狗の湯の温泉成分分析書(平成27年11月9日)
源泉名:相の湯、泉温:50.1℃、湧出量85.3㍑/分、pH値6.9、ガスを除く溶存物質計0.651g/kg(家庭用入浴剤は大体0.250g/kgと云われている)
天狗の湯には平成28年3月1日付けの温泉の禁忌症、適応症及び入浴(飲用)上の注意決定書があった
源泉名:天狗の湯、泉質:単純温泉(中性低張性高温泉)
泉質別適応症は自律神経不安定症、不眠症、うつ状態、他に一般的適応症がある。
女湯内風呂(目の湯)の温泉成分分析書(平成27年11月9日)
源泉名:芽の湯【温泉の湯】、泉温:52.4℃、湧出量38.2㍑/分、pH値6.4、ガスを除く溶存物質計0.655g/kg
温泉プールの温泉成分分析書は天狗の湯と同じ源泉名相の湯の温泉成分分析書が掲示されてました。温泉利用表は見かけませんでしたが、温泉藻もあった事から塩素剤混入はなし、循環なし、ホースで加水があったので加水あり、加温なしと思われる。
館内の様子と湯前神社
玄関入って目の前、フロントからも目の前にロビー、このレトロ感がたまらない。友達やグループ、カップルやご夫婦で日帰り温泉に行ったらここで待ち合わせできますね。
ロビー脇に足洗い場
そのロビーの一画にテルマエロマエ写真展がありました。
フロントの隣に自販機コーナー、露天風呂に行く途中亀の間という食堂はあったのですが、夕食17時50分頃、朝食7時30分頃というお知らせだけだったので、宿泊者の食事と思われるからランチなどはないみたい。
湯治場としての宿を今でもしてるから自炊場も天狗の湯付近にありました。
フロント横の売店はお菓子やお酒、カップラーメンなどが販売されてました。
ロビーフロントから天狗の湯へ向かう通路脇に仏様(大日如来、阿しゅく如来、宝生如来)を祀ってました。
仏様の隣は湯前神社の拝所。奥にドアがあり靴を履いて外でお参りもできるとあったので行ってみました。
コケの生えてた急な石段を上り~階段に沢ガニもいて、あらためて北温泉旅館は大自然の中にあるんだな~と実感。
そしてお参り~ここは天狗の湯噴出出口にあって「湯前様」とお祀りしてるそうです。
パンフレット
アクセス、駐車場
住所:栃木県那須郡那須町湯本151、電話番号:0287-76-2008
北温泉旅館へのアクセスは東北自動車道那須インターチェンジから約17.5キロ、車で約30分の道のり。
近くの周辺観光スポットにはつつじ吊橋、八幡つつじ群落、那須ロープウェイ、那須高原展望台(恋人の聖地)、殺生石、那須温泉神社など
車を停める場所は駒止めの滝と同じ観瀑台前の無料駐車場、ここから徒歩!
コメント/口コミ