石切場跡

石切場に行ってきたら、古代遺跡を発見したような不思議な空間でした

藪塚にこんな素晴らしいスポットがあったとは。行く前は事前情報はまったく知らずに石切り場って石を採取して跡地だろうと期待もせずに行ってみました。ハッキリ言ってここ凄い！絶景です。山の中、森の中を歩いてまるでインディージョーンズが古代遺跡を発見したような感覚にもなる一押しスポットです。



石切場専用の駐車場はありませんが、この道路脇に車を停めました。このちょっと奥の左手に車２台停められそうな駐車場みたいな空き地もありました。ちなみに北山古墳から歩いて５～６分の場所がこの位置です。



道路脇からはこっちと山の中を指してました。



石切り場は木道から出ての見学禁止、タバコの投げ捨て禁止、サバイバルゲームなどの危険な遊びの禁止など近くの西山古墳や北山古墳にもなかった注意書きがありました。



石切り場の説明パネルもありました。「今から二千年前に多くの火山活動によって堆積された軽石凝灰岩が地殻変動で隆起し各地に露出して藪塚石となった。この藪塚石は明治の中頃から小規模に採掘をしていたが、明治３６年に藪塚石材株式会社が創立され盛んになり始めた。石の質はやわらかく細工がしやすく価格も安かったので建築物の土台や塀、熱にも極めて強かったのでカマドとして発売された。大正２年に東武鉄道が布設されると、販路も関東諸府県から長野県に至るまで藪塚石の名は広まった。当時労務者は３５０人くらいであった。しかし藪塚石の最大の欠点は水に弱く、中に小石がある事、割れ目が多い事などで同質の大谷石と比べ多くの人件費がかかった。そして室に於いて段々嫌われていきこの様な大きい採掘跡を残して昭和３０年頃閉山のやむなきに至ったのである」

なるほど～ちなみに現地はこの説明パネルがないのでこの道路脇で読んでから行きましょう。

行った事もない、まったく期待しないで現地に来た私はこの時、単なる石切場跡じゃん。面白いのかな？ま～とりあえず行ってみるか程度でした。



→が示す方向へ歩いていきました。わぁお、ちょっと斜めってる山道じゃん・・熊か猪が出そうなとこでした・・・



一応滑って落ちないようにロープが張ってありました。



歩けど歩けど景色は変わらず、どんどん山の奥地に向かってる感じでした。



道案内板見っけ。あと１００mです。



どんどん山の奥に行きました。



上を眺めると急な山肌が見えました。独りで奥へ奥へ行ったので鳥の音や木々のこすれる音、葉っぱが落ちる音や色々な音がして不気味でした。暗かったら幽霊やお化けもでそうな山奥に来た～って感じがしました。秋だから見通しまだいいですけど、夏だとうっそうと茂ってて・・・不気味そうだけどうっそうと茂った森の中を抜けてから見るとジャングルの中っぽくてこれまた感動するかもですね。



ようやっと奥に白い岩らしきものが見えてきました。足元は木の板が張られた道、木道となりました。これが入口にあった木道から出ての見学禁止という意味ですね。でもこの木、所どころ腐ってて穴や割れ目もあったし、昨日まで雨だったので凄く滑りやすい状態で歩きづらかったです。



近くまで来てみると、凄い迫力。写真ではわかりませんが高さがあります。インディジョーンズのように森の中を歩き続けて突然巨大な遺跡を見てるような錯覚になりました。山の頂上からの絶景や海の絶景、夜景など色々な絶景とまったく違う、生まれて初めてみた巨大な絶景でした。



他にも見物客や観光客が来ました。人のサイズと岸壁の大きさを比べてみてください。この迫力は目の前で見ないとわからないと思います。



仮面ライダー鎧武のロケ地としても利用されてるようです。



ここは非現実的な場所でいいですよね。



もっと奥も行きたかったのですが、水たまりで木道が沈んでて・・無理でした



手前からズームで撮ると穴や足場があったり



木道から外れると斜面になるので雨後は非常に滑りやすく危険でした。



でも凄く感動してしまい、行けそうなところは奥へ行きました。とにかく凄すぎる迫力満点の絶景の数々。いや～こんな場所が藪塚にあったとは全く知りませんでした。個人的には藪塚で一番の観光スポットではないかと？



森の中で巨大遺跡を発見した感じのような錯覚を存分に楽しみ来た道を帰りました。ホテルふせじまからここまで歩いて大体30分の場所です。車で来るともっと早いです。

石切り場跡　ＤＡＴＡ

場所：番地がないので地図で。