うつのみや遺跡の広場(根古谷台遺跡)に行った
うつのみや遺跡の広場(根古谷台遺跡)に行ってきました。
この根古谷台遺跡とは、ポケモンGETのポケスポットでもある聖山公園の墓地造成の為に発掘してたら思いもよらぬ縄文前期の大集落跡が発見されたため、現状保存し、整備してうつのみや遺跡の広場となった場所のようです。私がここに行ったきっかけは子供が有名な長野県平出遺跡に匹敵するほど凄いらしい~とのネットの口コミを見て行ってきました。確かに口コミどおりに遺跡の規模も大きく見応えもあり、そして整備されてる公園の広場という感じの場所でもあったから歩いてても心地よい空間の場所になってました。
また、このうつのみや遺跡の広場(根古谷台遺跡)は平出遺跡同様に国指定史跡となってるそうです。
目次
・拝観時間拝観料金と定休日
・広場の様子、感想、口コミ
・パンフレット
・アクセス、駐車場、住所
拝観時間と拝観料金と定休日
拝観時間は4月1日~10月31日 午前9時から午後5時まで(入園は午後4時30分まで)、11月1日~3月31日
午前9時から午後4時30分まで(入園は午後4時まで)
拝観料金は何と!無料!
定休日は月曜日(祝休日にあたるときはその翌日)
祝休日の翌日(土・日曜日、祝休日の場合は開園)
12月29日から1月3日
うつのみや遺跡の広場はペットを連れての入園や自転車乗り入れは禁止と園内禁煙となってました。
広場の様子、感想と口コミ
駐車場に車を停めたすぐ近くに木々に覆われたもっこりした丘がありましたが、これが将軍塚古墳だそうです。
入口は縄文時代の建物の雰囲気を今風にした感じの管理棟と資料館になってました。
まずは資料館の中へ、そこは完全なるお勉強の展示で根古谷台遺跡の出土品や周辺の古代遺跡、出土品などが色々と説明されてたり、展示されたりしてました。
まあまあ広い館内でここだけ全部じっくり読んで見てたら所要時間は30分~60分かかるかも?実はうつのみや遺跡の広場(根古谷台遺跡)へは大谷資料館に行った後に時間が少し余ったので自宅に帰る前に近場で何かないかな?と調べてから来ただけで、お勉強ゾーンにはあまり興味がなく縄文時代の建造物に興味があったので足早に出ちゃいましたけど、考古学が好きな人にはたまらない世界なのかも知れません。
一画に根古谷台遺跡の説明がありました。「遺跡は関東平野の北部。宇都宮市の北部に位置する。利根川支流の思川が形成した段丘が侵食されてできた舌状台地の先端付近に立地している。縄文時代前期、黒浜式土器期に集団墓地と建物群が、さらに奈良時代には集落が営まれた。周辺の約七キロメートルの範囲には、三ヶ所の黒浜式土器期の遺跡があり、本遺跡との関連が予想される。墓地公園建設のため昭和61年、62年に宇都宮市が事前調査を実施した。
台地中央には320基余りの墓壙が発見された。それらは中心の空白部を囲んで5から10基ほどずつやや不規則にまとまる群をつくり、25ヶ所ほどの群が100X70メートルほどの楕円形の範囲に広がっていた。さらに墓域の周辺部には竪穴式住居跡、長方形大型建物跡、方形建物跡、堀立柱建物跡が弧状に並んで発見された。
竪穴住居跡は、27軒発見された。これらには、通常の竪穴式住居跡の範疇に入るもの16軒と長さ8メートルを超え6本の主柱穴よ多数の炉をもち、頻繁に建替えられる大型竪穴式住居跡6軒と、建替えがなく通常は主柱穴を持たない長さ4メートル未満の小さな竪穴住居跡4軒などが含まれている。
長方形大型建物跡は1X4間の主柱穴を配し、その外周には溝状に続く隅丸長方形の柱穴列がある。長さ14メートルから24メートルもあり、その範囲内には炉もなく地表面は軟らかい。それらは10から20メートル間隔で定まった五つの場所には長軸が墓域の中心に向かうように建てられそれぞれ2から5回ずつ建替えられている。そこからの出土遺物は少ない。
方形建物跡は、主柱穴4本を方形に配し、外周を溝状に続く隅丸方形の柱穴列がめぐる。長方形建物跡と構造、遺物出土状況などは極めて類似するが、大きさは通常の竪穴住居跡に相当する。これも長方形建物跡と同様全国でこれまでに発見されたことがない。
堀立柱建物跡は、長辺が6から10メートルほどで1X2間、1X3間、2X3間総柱などの比較的大型と、長辺が2から4メートルほどの小形の一群がある。
墓壙は長径1メートルほどの大きさで、楕円あるいは円形などを呈し、小さく浅いものが多い。半数強は未発掘であるが、北西隅の八基からだけ副葬品・装着品が発見された。村になって出土したけつ状耳飾、環状に並んだ管玉類、4基から1点ずつみつかった石匙などである。これらは、個人装備の状況、埋葬姿勢などを明らかにする上で貴重な資料である。なお、これらの遺構を切り合い、共伴遺物の新旧、さらに遺構の種類の組み合わせを考慮すると大きく四期の変遷が推定できる。
このように本遺跡は、墓域周辺に特殊な構造と大きさをもつ建物群を配置し頻繁に建替えている。また遺跡全体には遺物の種類と量が少なく、竪穴住居跡の多くからはクルミ・クリなどの堅果類が出土するという特色をもつ。これらのことは本遺跡が日常の生活の場ではなかったことを示す。例えばいくちかの集団が墓地を囲んで葬送儀礼などの集団祭祀を異なったと考えることもできよう。いずれにせよ、これまでの類例のない遺跡であり、縄文時代の社会構造・精神生活を探る上できわめて重要な遺跡である」と書かれてましたが、専門用語もあって素人の私には難解・・
竪穴式住居の方へ歩いて行くとめちゃくちゃ大きい立派な古民家・・・・こんな大きな建物を重機のなかった縄文時代に建ててたなんて感動もんでした。この建物はうつのみや遺跡の広場の中でも一番大きかった長さ23.1m幅9.8m高さ8.8mの建物でしたが、原始古代の復元建物としても日本一の大きさなんだそうです。
入口があったので中に入ってみました。
デカ!左端に人が建ってますが、体育館なみに広かったですが、何に使われてたかわからないそうです。もしかして古代人の雨の時のスポーツ広場?
ゴールデンウィーク真っ最中の時に来ましたが・・・人がいなかったからゆったり散歩できて気持ちよかったです。よく整備されて、できない場所と思いますがレジャーシート広げておにぎり食べたくなうような場所でした。
古墳の石室の再現されて所もあったり。
古代遺跡でよくある石の所もあったり建造物以外にも色々ありました。
どの建造物も大きくて迫力満点!古代の人はどんな暮らし?どんな話を仲間、家族としてたんでしょうね?
古代の歴史には興味がなかったですが、この場所で歩いてると太古のロマンは感じました。うつのみや遺跡の広場(根古谷台遺跡)は無料だし、散歩には良い場所だし、他周辺観光地では見られない大型竪穴式住居なども建ってて観光スポットとしては穴場でしたよ。所要時間は勉強はしなかったから見て歩いて30分くらいでした。ちなみに毎年5月には西側斜面をニッコウキスゲが埋めつくし「キスゲ祭り」も実施してるそうです。
パンフレット
うつのみや遺跡の広場パンフレット
うつのみや遺跡の広場パンフレット2
うつのみや遺跡の広場パンフレット3
うつのみや遺跡の広場パンフレット4
アクセス、駐車場、住所
うちのみや遺跡広場:栃木県宇都宮市上欠町151-1 電話:028-659-0193
アクセス:東北自動車道鹿沼インターから約3,8キロ、車で約15分の道のり
JR宇都宮駅から、約7,8キロ、タクシーで約20分、バスで行く場合は関東バス楡木車庫または運転免許センター行きで「聖山公園入り口」バス停下車、徒歩約10分
大谷資料館、大谷寺、大谷公園から約10キロ、車で約20分と割と近かったです。
カーナビは聖山公園を目指しても行けますが、うつのみや遺跡の広場は公園の一番奥なので墓地の中を車でゆっくりと走り抜けます。
遺跡広場入口手前に無料駐車場がありました。
タグ :史跡
コメント/口コミ